胃カメラ(胃内視鏡)による早期食道がんの内視鏡的治療 ~ 胃カメラで早期食道がんの治療
食道がん のいよいよ治療です。
早期食道がん は内視鏡的に切除できます。
特にあまり深くない場合は内視鏡治療で完治となります。
接近してもよく見えるようにフードをつけています。
内視鏡ではあまり接近するとぼやけてしまいます。
そのために一定の距離をとる必要があります。
フードをしていても「ルゴール」は散布します。
食道がん において、特に早期食道がんにおいては「ルゴール」なしでは食道がんと正常部分を正確には区別することは難しいです。
そしていよいよ治療です。
早期食道がん の境目から余分をみて切り取るように目印を付けます。
電気メスを使用して軽くやけど跡を付けます。
やけどを電気メスの先で人工的につけて境目をはっきりさせています。
理由はルゴールは時間が少したつと色が元に戻ってしまうからです。
やけどの跡を付けていればそのやけどの外を切り取れば必ず食道がんは切り取れるという理屈になります。
確実に切り取るにはどうしても少し余分を考えます。
よって3センチの癌をとろうと思うと、余分を考え1センチは多く切ります。
両端ありますので計2センチは余分が必要で5センチの経の穴があくことになります。
矢印のところが電気メスの先でやけどを人工的につけたところです。
この傷を目安に電気メスで食道の粘膜を切除していきます。
よく見ると人工的なやけどの内側に少し色の違う「食道がん」の部位があることがわかります。
ここの作業は極めて大切です。
なぜならこの語は作業途中の出血が起こる事が多く、正常と癌の区別が分かりにくくなりますのでキチンと目印を付ける必要があります。
早期食道がん との区別は「ルゴール」ではっきりわかりますが、ルゴールは時間がたつと効果がなくなってしまいます。
そこで目印をつけてその部分の外を電気メスで切っていくという・・方法です。
この方の場合は大きな出血はなくサクサク切れていっています。
すべての方がこのように行けば楽なのですが、実際はそんなに簡単ではありません。
まずは全周を切っていきます。
全周をキチンと切ったら徐々に深く切っていきます。
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表面の粘膜と粘膜下層をはぎ取って行っている最中です。
今見えている部分はほとんど粘膜下のところです。
きれいに剥離できているのでかえってわかりずらいです。
きれいに目印の少し外を電気メスで切っています。
少し、外側を切らないといけません。
はさみで工作をしている時に切りそこなった・・・追加できればいいという感じとは違います。
はさみで切っているのではなく、電気メスで切っています。
例えていうなら「障子」に線香で穴をあけこの「穴」をさらに専攻で穴をつなげて徐々に大きく切っていくイメージです。
失敗すると追加ではうまくいかないことが多いです。
小さな矢印が電気メスで切った粘膜が二手に分かれて粘膜下が見えているところです。
この写真では矢印のところが普通の食道粘膜のところです。
ここが境となります。
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大きく切り取ったところです。
矢印の黒い点はいったいなんだと思いますか?
??
血管です。
黒っぽいのはおそらく止血のため電気メスで凝固(熱変化で蛋白変性をおこす)させた後だと思います。
この様な処置をこまめに繰り返して食道がん切除後の出血を最小限に抑えます。
どんどん切り取っていきます。
全周を切って根元も切って切り取ってしまいます。
画面上、黄色の線の上が粘膜下の組織です。
下が正常な食道粘膜です。
癌の部分は重力の関係で画面にない方にぶら下がっていると思います。
全部切り取れました。
昆虫採集のときのようにハリで固定して大きく広げています。
食道がん は全部切り取れたのか?
気になるところです。
おそらくではダメです。
キチンと取り切れてなければダメです。
さあ確認です・・・
この点は重要でこの後確認作業をします。
矢印の内側がおそらく食道がん のところです。
ここでも「ルゴール」で食道がん かどうかの確認をします。
色が違うところが食道がん です。
全部切り取れていました。
とりあえず成功です。
完全切除成功です。
あとは病理の検査で「がん」の深さに関しての最終チェックです。
この深さがある程度浅ければ、内視鏡的治療で食道がんは完治と判断されます。
食道がんの場合はこの深さの問題がきわめて厳しいのです。
少し深いだけでリンパ節転移が起こっていることが多いのです。
よって「早期に発見すること」が極端に言うと完治させるためのすべて・・・と言ってもいいくらいです。